ストレイシープ “ポー” と私の思い出 それから
閲覧頂きありがとうございます、北城です。
少し前に記載した羊キャラクターと私のその後のお話です。
前編と後編はこちらになります。
前編ではポーの紹介と出会いを記載し、
後編では1冊の絵本と現在のことを記載しました。
今回は記事を書き終えた後による「それから」のお話になります。
今までにないくらいめちゃんこ長いので、目次付きです。
注意事項
当記事はポーのアニメ、絵本、ゲームに関してネタバレが含まれています。特にゲームに関して核心を突くようなネタバレは控えますが、感想としてサイトの紹介文にはないところも記載しますのでご了承下さい。
それからのこと
記事を書き終えた後、ぽっかりと心に穴が開いたような状態でした。
もう少し早く行動していれば…と考えるようになり、心に開いた穴を防ぐため、行動することにしました。絵本もアニメも絶版もしくは廃盤、ゲームも販売終了していますができる限り入手するため奔走しました。
アニメに関して
まずは原点でもあるストレイシープのアニメです。
ストレイシープの大冒険、ストレイシープ ポーのちっちゃな大冒険の2作です。ミニアニメなので5分程の各作全12話+1〜2話の構成です。どうにかしてこれらの視聴を実施しました。
ストレイシープの大冒険
まずはストレイシープの大冒険です。
元々は4話だけでしたが、人気が出たことから8話追加され12話になりました。13話は特別編です。
こちらはストレイシープのポーが夢の中で冒険することがメインですが、後半は夢で出会った恋人メリーを探す旅に出るお話になっています。
そして最後まで見た感想は、
めっちゃ号泣しました(特に12話とエンディング)
最初やメリーを探している途中のお話は夢オチが多いです。ポーが結構どころかほとんど悪夢にあっているので、これ大丈夫か?と心配になりました。夢オチの度に足をパタパタしているポーはとても可愛かったですが…
4話の夢でメリーと出会ってからは彼女を探すために動き出し、8話にて現実で出会うもまた離れ離れになる2匹。それでも諦めないポーの健気さと彼を信じるメリーにはどこまでも幸せになって欲しいものです。2匹の邪魔をしないでと何度願ったことでしょうか。
11話辺りで夢と現実が絡み合い、最終話でやっと一緒になれた2匹ですが、天敵オオカミによってまた離れてしまいます。それでも約束の場所で待つメリーと、花を持ってメリーに会いに行くポー…と言う形で物語は幕を閉じます。
エンディングテーマはポーの声を担当した原マスミさんの「はてしないチルドレン」と言う曲で、ポーとメリーを中心にこれまでの冒険が流れます。最後の最後で、約束の場所にいる花を持ったポーと待っていたメリーの対面、一緒に眠っているシーンで終わるのできっと2匹はあの後再会できたと思っています。ここで涙腺崩壊しました。曲も相まって素敵なエンディングです。
花を持って約束の場所にいるシーンは、VHSの最終巻のパッケージと一緒でした。作中にあのシーンはなかったので、これが再会できたと思っている理由になります。
1作目のアニメは深夜に放送していたこともあってか、どことなく暗めな印象でした。個人的に好きな話は6話の「ポーのバカンス」です。悪夢オチが多かった中で少し切ない終わり方をしていました。R-28号にも幸せになって欲しかったです。
特別編として当時クリスマスの時期に放送された13話がありますが、1話の「ポーのクリスマス」と対比した「ポーとメリーのクリスマス」です。1作目としては唯一作中夢でも現実でもメリーが終始一緒にいるお話になります。2匹で夢オチの時に足をパタパタしているのかわいいですし、寄り添う2匹が本当に幸せそうで良かったです。ずっとお幸せに。
ストレイシープ ポーのちっちゃな大冒険
次は2作目のストレイシープ ポーのちっちゃな大冒険です。
こちらは12話+新作6話(テレビ放送のみ)で、ポーが経験したことをメリーにお話するミニアニメです。2匹が一緒にいるので1作目の実質続編になるのかなとは思っています。
放送枠も深夜からお昼になったことから全体的に悪夢オチは少なくなり、終始ほのぼのとしたお話が展開されます。夢のお話からメリーに会いに来る途中道のお話、そして最終話ではメリーが見た夢のお話をします。登場キャラクターもポーとメリーのみで、お話に出てくるキャラクターはポーもしくはメリーが代弁して声を担当します。
1作目が各話5分前後に対し2作目は各話約2分半ですが、前作と比べてポー達がアニメーションで動くようになり、2匹の幸せな空間がずっと続いています。ずっと離れ離れだった2匹なので、1作目を観てからの者としては一緒にいるようになってよかったと嬉しく思っています。
1話でメリーが(ポーが話した夢のこともあって)ポーのことを少しからかっていたり、お話が終わる度に感想や尋ねてくる辺り、メリーの性格が垣間見えるアニメでした。ポーが素直で健気なこともあってか、メリーはちょっぴりクールかなと言う印象です。どちらもかわいいので見ている側も幸せな気持ちになれます。
どのお話も好きなので迷いますが、3話の「ブリキの約束」と5話の「黒猫の夜」が好きです。黒猫のお話はどことなくファンタジー、と言うより本作はファンタジーやSFっぽい要素が多めです。好きな人にはもってこいの作品でした。
オープニングもすごく動きますし、メリー役の遊佐未森さんが「たしかな偶然」という主題歌を担当しているので、優しい仕上がりになっています。ただ、ポーはオオカミに追われたりクジラに食べられたり雷に打たれたりと散々な目にあっていますが…
絵本に関して
次は私自身の原点である絵本です。
絵本は1作目のアニメを元にした5作品、雑誌掲載分を収録したショートストーリー集、地球環境を題材にした2作品があります。全て絶版となっていますが、地球環境の2作品以外は入手することができました。
こちらは中古書店で購入した5冊です。アニメを元にしたストレイシープシリーズ1~4とショートストーリー集「ポーの不思議な夢」になります。思い出の作品でもある「ポーとメリー」は当時の帯付きでした。懐かしさに涙が出そうです。
ここまでは順調でしたが、何故かストレイシープシリーズの最後「ポーとメリーのクリスマス」だけが見つかりません。上の5冊を購入した中古書店でもおいておらず、他に探すと最後の作品だけプレミア状態になっていました。発行数が少なかったのか不明ですが、高いところで5桁の価格になっていました。これには驚きです。
できることなら最後まで集めたいので、フリマアプリから探すことにしました。今までは楽天が運営するラクマ(旧フリル)しか入れていませんでしたが、メルカリも初導入です。
そしてメルカリで探していると、ポーとメリーのクリスマスを出品している方がいらっしゃいました。唯一見つけることができた出品です。タイミングが合わなければ見つけるどころか購入することもできませんでした。出品してくださった方、本当にありがとうございました。
こうして無事に揃えることができました。
内容はアニメを元にしているので一緒になりますが、絵本としてまとまっていることから一部カットされている部分もあり、また絵本で加筆された箇所もあります。
一部絵本とアニメで異なるシーンもありました。例としてポーとメリーのクリスマスの、最後のシーンです。夢から覚めるポーとメリーの立ち位置が絵本とアニメで逆だったり、寄り添うところとセリフも異なっていました。アニメではメリーが行動するのに対し、絵本ではポーが行動しています。両方見ていると違いがあって楽しいですね。
ただ少し気になったのは…最終話(1作目12話)も絵本化して欲しかったことでしょうか。
アニメを元にしているのもあり、シリーズものでもあるので4〜5の繋ぎが曖昧な状態だなと感じました。ポーとメリーのクリスマス(絵本シリーズ5)ではとても幸せそうなのですが、ポーのロマンス(絵本シリーズ3)ではなかなかに辛い運命となったので落差がかなり激しいです。
どちらかと言えば、あまり子供に読み聞かせ向きではないかなと。もう少し大きくなったら、または大人になってから読んで欲しい印象でした。ポーとメリー(絵本シリーズ2)とポーとメリーのクリスマスだけなら単体でも読み聞かせ可能かもしれません。
ショートストーリー集のポーの不思議な夢は一言でまとめるとポーがなかなかひどい目にあっています。夢オチどころではないです。水中で毛が絡まって全部抜けてしまったり、メリーが満月を見ると狼になったりとこれは夢に出てきそうなレベルで怖かったです。もっとポーに優しくしてあげて…と思いました。
二十数年以上も前の作品でもあるので、この頃はまだ過激表現も大丈夫だったのかなと感じました。仮に今作成するならもう少しマイルドになりそうです。
ゲームに関して
最後にゲームです。タイトルは「ストレイシープ ポーとメリーの大冒険」です。アニメ1作目ストレイシープの大冒険の放送途中(11話放送後と同時期)ぐらいに発売されました。ジャンルとしては手に汗握らないほのぼのアドベンチャー、ハードはPSになります。
こちらに関してはPSを手に入れられず、実況動画を挙げていらっしゃる方がいましたので全視聴しました。結構長めだったので3日くらいかけて視聴しましたがとても楽しかったです。
あらすじはサイトに載っているので簡単に記載ですが、毛が抜け始める病気にかかったあるキャラクターが「黒羊の涙を飲むと良くなる」ことを本で知り、部下に全世界の黒羊を連れてくるよう指示します。一方でポーはメリーと出会い、2匹仲良くしていたところを部下にメリーが連れ去られてしまい、メリーを助けるためにポーが色んなところを旅する…と言う内容になります。
開幕からメリーが某キノコ王国のお姫様如く攫われるのでややタイトル詐欺(ポーのみの大冒険)になりますが、カモミール畑を始め雪の国、砂漠、更には海や宇宙にまで飛び出すスケールとしては大規模な冒険になります。今までにない規模の冒険と謳っていましたから、その部分は間違っていません。
個人的な感想としては、ストレイシープの大冒険と少し繋がりがある作品に思えました。
サンタクロースに出会うシーンがありますが、これはストレイシープの大冒険の13話でサンタクロースがポーのことを知っていたのでゲームで出会ったことを覚えているのかな?と思えましたし、R-28号ができる前のR-27号や生前の博士とも出会えます。クリア後のキャラクター紹介でも博士の紹介だけ異常に長く、ストレイシープの大冒険6話の「ポーのバカンス」に繋がることも発覚しました。パラレル世界線が一番濃厚ですが、ストレイシープの大冒険の前日譚ではないかとも感じました。捉え方は人それぞれだと思います。
ゲーム性としてはアドベンチャーなのでレベル上げや血生臭い描写はなく、アイテムを集めて時々ミニゲームをして進んでいく流れです。これだけ聞けば誰でもプレー可能ですが、昔のゲームなので難易度がそこそこ高いです。操作性が若干癖のあるミニゲームが多く、視聴側もはらはらすることありました。雪の国と砂漠の国は特に難しそうです。
また、現在のゲームと違ってショートカットが少なく、特に最終ステージでは何度も行ったり来たりを繰り返すので大変そうです。しかも同じような背景が続くので、迷子にもなりそうです。
色々と良かった点や気になる点もありましたが、総合的には楽しく視聴できました。本当はプレーできたらよかったです。ここだけは悔やむ点でした。
終わりに
とても長くなりましたが、ポーと私の思い出 それからは以上となります。
絵本との再会、アニメとゲームの視聴、二十数年の時を経ても色褪せることなく楽しむことができました。フリマアプリにて絵本やアニメDVDを譲ってくださった方、この場を借りて感謝申し上げます。絵本やアニメDVDは今も読み返し、大事にしています。
サイトを見ていると、放送終了後はグッズやイベント展開があり、たくさんの人からポーとメリーを始めストレイシープという作品が愛されていたことが垣間見えます。ぬいぐるみもいっぱいあったようで、海外のみ販売のものも存在していました。テレビから生まれた小さな羊のポーが世界にまで羽ばたいたのは、今思うと素敵なことだと思います。
ブログで記載するポーと私の思い出はこれにて完結となりますが、まだ見つけていない絵本もあります。見つけていない絵本は今後個人的に探して購入したいところです。
ポーのこれからの活躍や動きはあるのか不明ですが、またいつかどこかで出会えたとしたら、その時は全力で迎えたいです。私が忘れていた羊が好きと言う原点でもありますから。
それでは。